上司も同僚も概念と化した世界~コロナが変えたもの~

人生
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こんにちは。ペペ子(@pepeko_segirlです。

SIer でSEをしています。

 

去る2020年5月25日、緊急事態宣言が解除されました。

 

私の仕事はリモートワークが可能なので、緊急事態宣言が発令されてから約2か月間、家に引きこもる生活をしました。

 

土日も誰とも会わず、たまに遠距離の彼氏と電話をするぐらい。

リアルで人と会うことは一度もありませんでした。

 

2か月もの期間を孤独な状態で過ごすというのは、人生で初めての体験です。

 

引きこもり生活で変わったこと・見えてきたことがいくつかあるので、元の日常に戻ってしまう前に、書き残しておきたいと思いました。

 

本記事では、引きこもり生活が私にもたらした変化を箇条書きで綴ります。

 

緊急事態宣言という特殊な環境下における生の感情を記録したいため、感覚的な表現が多くなりますがご容赦ください。

 

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上司・同僚が概念と化した

 

 

緊急事態宣言前は基本的に出社していたので、上司と同僚が「実体」として近くに存在していました。

 

それがリモートワークになるとどうでしょう。

 

Web会議や電話で話すことはあれど、ひとたび音声が切断されると自分ひとりの無音の空間に戻ります。

 

この瞬間、すごく不思議な気持ちになります。

 

バーチャルな空間では組織に属しているんだけど、リアルの空間では孤独、というちぐはぐな状態。

 

これが2か月も続くと、ふと思うんですね。

 

「上司とか同僚って本当に存在するの?概念上の存在では?」

 

「上司も同僚も同じ組織の仲間である」というのは、実はそう思い込まされているだけ。本当の意味でつながっているわけではないということに気が付いてしまいました。

 

会社の人間関係は良好で、同僚とは基本的に仲良くできるのですが、「このまま一生同僚に会わなくても別にいいかな」というのが本音です。

 

嫌いじゃないけど、頻繁に顔を合わせたいかと言われればNO。

 

自分は仲間とワイワイするのが好きなほうの人間だと思っていましたが、意外とドライだったようです。

 

今年中に今の仕事は辞める予定なので、どさくさに紛れてすっと会社から姿を消して、私の存在も概念化させられたらいいなと思いました。

 

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通勤も概念と化した

 

緊急事態宣言が発令されてから2か月ほど電車に乗っておりません。

 

平日も休日も自転車圏内から出ませんでした。

 

電車に乗らない生活を目指して今の会社を辞めようと思ったのですが、図らずもその生活が叶ってしまった状態です。

 

できることなら今後も不要不急の電車移動はしたくないですね。満員電車なんて二度とごめんです。

 

自分の子供には満員電車という不要な苦労を経験させたくないので、教育も仕事もどんどんオンライン化してほしいですね。

 

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ノーメイクが当たり前になった

 

誰とも会わない生活に、メイクは不要です。

 

ノーメイク生活のなんと快適なことか。人の目を気にしないで生きるって、すごく楽。

 

朝のメイクにつかっていた時間や、おふろでメイクを落とす時間が節約できるのも最高。

 

余計なものを塗らないからか、肌の調子もよくなった気がします。

 

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ユニクロしか着ない

 

誰とも会わない生活に、おしゃれは不要です。

 

そうなると、服はユニクロ一択になります。

 

家から出ない日はユニクロの部屋着。外に出る日はユニクロのパーカーとユニクロのデニム。

 

「おしゃれな服はもういらない」と思って、一年前にちょっと奮発して買ったスカートをメルカリに出品したのですが、全然売れません。

 

普段だったら一瞬で売れる人気ブランドのスカートなのに、です。

 

みんなも同じように「ユニクロでいいじゃん」「高い服って要らないよね」と思っているのかもしれません。

 

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地方移住欲が高まった

 

コロナの流行前から地方都市への移住に憧れていましたが、緊急事態宣言下でフルリモートで仕事ができることが分かってしまったので、ますます移住欲が高まりました。

 

人が集まりすぎるのもリスクということが判明してしまいましたし、もはや東京にいる理由はありません。

 

一時的に過ごすには刺激的でいい場所だけど、一生いる場所じゃないという感覚はずっと持っていました。

 

もう7年も東京で過ごしたので、未練はないです。今すぐにでも移住したい。

 

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アニメオタクに回帰した

 

もう3年ほどdアニメストアに月額課金しているのですが、緊急事態宣言下でdアニメストアを見る頻度が明らかに増えました。

 

efはいいです。10年前のアニメとは思えない映像のクオリティです。

 

アニメオタク全盛期の中学時代を思い出しました。

 

月500円で楽しめるアニメは、とてもコスパのいい趣味です。学生時代の趣味って基本的にお金がかからないから、学生時代のテンションでずっと楽しめれば生涯に渡って節約になりますね。

 

アニメを観るとオタク友達と語りたくなるので、緊急事態宣言下でそれができないのが少しだけつらかったです。

 

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消費欲求が減った

 

4月・5月の支出を見てみたら、食費と本ぐらいしかお金を使っていませんでした。服や雑貨は全く買っていません。

 

自分の消費欲求は、街中の広告や他人のリア充投稿なんかの「外部刺激」から喚起されていたんだなということがよく分かりました。

 

緊急事態宣言下では基本引きこもりだから街頭の広告を見ることはないし、みんな自粛しているから「海外旅行」「高級ディナー」みたいなリア充投稿も流れて来ません。

 

自粛前は旅行や外食にそこそこお金をかけていましたが、それがなくても割と楽しい生活ができることが分かってしまいました。これまで外部刺激によってどれだけ不要な支出をしてきたことかと反省しています。

 

外部刺激もさることながら、仕事のストレスを解消するためにお金を使うということも多かった気がします。いわゆる自分へのご褒美にじゃんじゃんお金をかけてしまっていましたね。

 

しかし緊急事態宣言後にフルリモートで仕事をするようになってからは、ストレスを感じることが格段に減りました。

 

そしてストレスが減ると出費も減るという好循環が起こりました。

 

自粛前は「好きにお金を使えなくなるぐらいなら、多少ストレスを感じても稼ぎたい」と考えていましたが、自粛生活を経てからは「ストレスを溜めながら仕事を続けるぐらいなら、多少使えるお金が減っても自分に合った仕事をしたい」という考え方に変わってきました。

 

下の記事でも書きましたが、そもそも欲望って限度がないものです。欲望の優先順位を適切にコントロールできない限り、いくらお金があっても満足することはないでしょう。

 

この価値観の転回は、今後のキャリア選択に大きく影響しそうです。

 

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孤独の価値に気がついた


誰かと一緒に過ごすのもそんなに苦ではないタイプですが、2か月にわたる引きこもりを経て、自分の価値観や趣味にゆっくり向き合うことの幸せを実感しました。

 

常に「誰か」と一緒に過ごしているとその「誰か」の価値観に影響されることが多くて、「自分だけの価値観」を追求する時間って意外と少ないんですよね。

 

自粛で孤独に過ごすことで強制的に自分自身と向き合うことになったわけですが、この時間は今後の人生においてすごく貴重なものになると思います。

 

今後も家族や友達と過ごす時間を除いて、極力ひとりで活動していけたらいいなと思いました。

 

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それでも彼氏に会えないのはさみしい

 

大学時代から付き合っている彼氏は、去年から仕事の都合で島で暮らしております。

 

緊急事態宣言下では彼氏の住む島で出島禁止令が出たので、自粛期間は一度も会えませんでした。

 

ネットのおかげでビデオ電話ができるのはよかったものの、やっぱり恋人とスキンシップができないのはなかなかつらいものです。

 

結婚欲が高まりました。

 

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生活が保障できる程度の安定は必要

 

いずれは会社から独立して仕事をしたいと思い、会社に勤めながら粛々と独立に向けた準備をしています。

 

よく独立後のイメージトレーニングをするのですが、コロナで経済が停滞している中でのイメトレは、どうしても「稼げなくなる」というマイナスの方向に意識が向いてしまいました。

 

幸い自粛期間は会社員の身分だったので生活は保障されておりましたが、会社から独立すればその保障はないわけです。たまたま今回は2か月で経済活動が再開しましたが、これが半年とか一年になったら生活が立ち行かなくなって精神が参りそうだなと思いました。

 

精神の安定のためにも、ある程度の生活保障は必要だと感じました。そして非常事態下の行政は動きが遅くてあまり頼りにならないことが分かったので、普段から自分で生活保障を整えることが重要だと考えました。

 

 

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まとめ

 

コロナで変わった生活や価値観の変化を、つらつらと語らせていただきました。

 

ここまで書いて思いましたが、こうして冷静に振り返られるのって、自分も周りも感染することがなかったからなんですよね。

 

かなり恵まれた状況でウィズコロナの時代を迎えられたと思います。

 

中には大事な家族や友達を失ってしまった方もいらっしゃると思います。私がそのような立場だったら、とても冷静ではいられないでしょう。

 

普通の日常を送れることに感謝しながら、これからも生きて参ります。

 

それでは。

 

 

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