こんにちは。ペペ子です。
私は昔から漫画やアニメが好きで、本当にはまった作品では二次創作を漁るほどのめり込むタイプでした。
そしてとあるジャンルの二次創作をあさっているときに思ったのです。
「創作できるオタクって人生めちゃくちゃ楽しそうじゃない…??」
ひとつ好きな漫画作品ができるとpixivで2次創作を楽しめる。
さらに自分で2次創作ができれば無限に自家発電ができる。
創作できるオタクってめちゃくちゃ幸福度高そう。— ぺぺ子 (@pepeko_segirl) June 27, 2021
そして2021年秋ぐらいから好きな作品・キャラの模写をはじめ、2022年春に初めて4コマ漫画の二次創作をつくりました。
作った4コマ漫画をPixivにアップしたところ、人気ジャンルということもあってそれなりに反応をもらえて、「下手でも何かを創って、それを人に見てもらえるのって楽しいな」と思いました。
それ以降二次創作にはまった私は、作った二次創作をTwitterにあげて、つながったフォロワーさんたちと交流をするようになりました。
最初は死ぬほど楽しかったんですよね。
「職業や収入というステータスをとっぱらって、好きな作品・キャラの公式供給や二次創作について語れて、自分の作品を見せあえるお友達がいるってなんて楽しいんだ…!!」
という感じで、二次創作用のTwitterアカウントに毎日のように入り浸っていました。
ところが3か月ぐらい経つと、違和感に気が付き始めました。
「あれ・・・??なんか私、このアカウントのタイムライン見るのに疲れてきてない??」
あんなに楽しかった二次創作用のTwitterを見るのが少しずつしんどくなってきてしまいました。
この記事では、
- Twitterで交流するのがしんどくなってしまった理由
- Twitter交流をどうやって辞めたのか
- Twitter交流を辞めたあとの変化
についてお話します。
同じように創作者同士の交流がしんどい…という方に向けて発信しますが、創作者同士以外のTwitter交流には当てはまらない事例かと思いますので、その点はご留意ください。
Twitterで交流するのがしんどくなった理由
互助会がしんどい
これは創作者同士でつながっているとあるあるかと思いますが、お互いの絵に対して褒め合いのリプ・いいねをするようになります(これを互助会と言います)。
最初は人の絵に感想を言うのも、自分が描いた絵に感想をもらうのもめちゃくちゃ楽しかったんです。
でも毎日のようにこれをやっていると、だんだん感想送り合うことに義務感を感じるようになってくるんですよ。
最初は「〇〇さんの絵素敵…この気持ちを伝えたい!」という純粋な気持ちで感想を送っていたのが、次第に「〇〇さんが新作あげてる…いつも私の絵に感想くれるし、私も感想言わなきゃ」という感覚になるわけです。
交流をしている相互さんの絵が100%自分に刺さるかといえばそうでもないので、この「Twitterに絵を上げるたびに感想を言い合う空気」がどんどんしんどくなっていきました。
逆に自分がTwitterに絵を上げたときに普段から交流している相互さんから感想をもらうと、「無理に言わせていないかな…」と少し不安を感じるようになってしまいました。
「この人に反応したからあの人にも反応しなきゃ」と思ってしんどい
Twitterでは鍵垢以外のすべての交流が可視化されます。
そのため、「この人の絵には反応しているけど、あの人の絵には反応しない」という自分の行動が丸わかりなんですよね。
このTwitterの仕様のおかげで、「Aさんの絵に反応したからBさんの絵にも反応しなきゃ…」という義務感を感じて、浮上するのがちょっとずつ億劫になっていきました。
「あの人には反応しているのに自分には反応してくれない」と思ってしまってしんどい
これは先ほどのやつとは逆に、相互フォロワーさんが反応してくれなくてしんどいパターンです。
相互さんの絵に感想リプを送ったのだけど、別の方の感想には反応しているのに自分のリプには反応してくれない…とモヤモヤすることがありました。
あとは自分が絵を上げた時に、他の人の絵には反応しているのに自分の絵には反応をもらえなかったりね。
誰と交流するかはその人の自由なので何も文句は言えないのですが、自分にだけ反応がないときはちょっと心がちくっとしました。
他人と比べてしんどい
これも創作者あるあるだと思いますが、Twitterのいいね・RTの数字が相互さんと比べて極端に少ないと自信を無くすときがあります。
Twitterのいいね・RT数は作品の良し悪しよりも交流の広さがものをいう側面が大きいのですが、そうと分かっていても数字が気になってしまうんですよね。。
最初は「いいね・RTされました」という通知が来るだけで嬉しかったのですが、だんだん「思ったよりも反応をもらえなかったらどうしよう…」と恐怖を感じるようになってきました。
感想をもらえたらもらえたで、「感想もらったから返事しなきゃ!」という義務感にめんどくささを感じたりね。。
もうこりゃ末期だなと思いました。
Twitter交流をどうやって辞めたのか
上記のような症状を実感しはじめたのは、Twitterで創作者と交流するようになってから3~4か月ぐらい経ったときでした。
ちょうどその頃は大きなライフイベントがあって、「ツイ廃している場合じゃないぞ…」という時期でした。
そこで「これからプライベートが忙しくなるので、徐々に低浮上になります」とツイートして、それからは2日に一回、3日に一回、一週間に1回・・・と徐々に浮上頻度を減らしていきました。
低浮上宣言をしてから2か月ほど経った時に別ジャンルにハマり、それからぱったり更新を止めました。
(漫画アニメオタクの界隈では、作品のことを「ジャンル」と言います)
更新を止める際はとくにフォロワーさんに向けて「更新止めます」などの宣言はしませんでした。
特に宣言をしなかったのは「またツイートしたくなったらツイートしよう」と考えていたからです。
その後特にツイートしたいことがなく、現在更新を止めてから約2か月が経過しました。
Twitter交流を辞めたあとの変化
続いて、Twitter交流を辞めた後の変化についてお話します。
時間の使い方の変化
Twitterで交流していた時は、いいね・RT・リプの通知や相互さんの投稿が気になって自分の時間のほとんどをTwitterチェックに使っていました。
絵を挙げた直後なんかは、5分に1回ぐらい感想が来ていないかチェックしちゃったりね。
投稿した絵に感想をもらうとお礼のリプをして、そのリプに対する返信に対してもリアクションして…というやりとりを、何人もの相互さんと行いました。
そしていつも交流している相互さんが絵を上げた時は逆にこちらからいいね・RT・感想リプをしていました。
交流をやめるとこのようなやりとりが必要なくなり、それに伴って通知を気にする必要もなくなります。
すると、自分のために使える時間が圧倒的に増えます。
交流をやめて時間がたくさん使えることを認識すると同時に、今までどれだけTwitterで時間を無駄にしてきたんだろう…と恐ろしくなりました。
もちろん交流することで楽しい時間を過ごせた時もありましたが、楽しい時間よりも付き合いで交流して疲弊していた時間の方が長かったなと思います。
交流をやめて増えた時間で、こんなことをしています。
- イラストのオンライン講座を受ける
- 読みたかった漫画・本を読む
- 見たかった映画やアニメを見る
- ゆっくりネイルをする(Twitter交流を辞めてから、セルフネイルを新たに始めました)
- 自分の好みの絵を描く絵師さんを探す(絵を鑑賞するのみ、交流はしない)
- 美術展に出かける
- 家族とのんびり過ごす
これらのことは交流をしながらでもできます。
でも交流していた時は「相互さんの創作を見なきゃ」「新しい創作を投稿しなきゃ」という強迫観念に囚われていて、「自分が」やりたいことに目を向けられていませんでした。
お金は失っても稼ぐことができますが、時間を取り戻すことはできません。
自分と向き合う時間を取り戻せてよかったなと心から思います。
創作の投稿先の変化
Twitter交流をやめた後、私は壁打ち用のTwitterアカウントを作成してそちらに絵を投稿するようになりました。
壁打ち用アカウントは人によって使い方が異なるようですが、私は以下のような運用をしています。
- 投稿は絵と独り言のみ
- フォロー0
- 他人のツイートに一切反応しない
フォロー0としているのは、創作投稿用のアカウントで他人と比べないようにするためです。
投稿用のアカウントとは別にROM用のアカウントを作っており、他の方の創作を見たいときはROM用のアカウントで見るようにしています。
創作者同士で交流をすると少なからず面倒な感情が発生するのを身をもって体験したので、反省を生かして投稿用のアカウントとROM用のアカウントで人格を分けることにしました。
いまだに交流は面倒だなと思っているので、ROM用のアカウントは鍵をかけていいなと思った投稿にいいねだけしています。
(鍵アカからだといいねやRTの通知が投稿者に飛ばない仕様になっているため、こちらの存在が認知されることはありません)
創作のスタンスの変化
交流も含めたTwitterアカウントを始めた頃は、自分が描きたいと思ったものを描いていました。
それが交流が増えるにつれて相互さんの好みの影響を受けるようになり、相互さんが喜びそうな絵を描くことが増えていきました。
相互さんが喜んでくれるその瞬間は確かに嬉しいのですが、それは一瞬だけです。
あとから見返した時に、相互さんの好みの影響を受けて描いた創作よりも自分が心の底から描きたいと思った創作の方が面白いと感じました。
相互さんの好みを反映した創作は相互さんが一瞬喜んでくれるにすぎません(相互さんの興味もいつ変わるか分かりませんし)。
しかし自分が自分のために描きたいと思った創作は、自分で一生楽しめるのです。
壁打ち用アカウントを作って交流をやめてからは、他人の影響は受けずに自分が本当に描きたいと思ったものだけをじっくり描いています。
ただ壁打ちだと「早く絵をあげなきゃ」というプレッシャーがないので、創作ペースが落ちてしまったのは少しデメリットかもしれません(笑)
メンタルの変化
交流をしていたころはTwitterの通知に精神を削られていたなと思います。
絵を上げたあとに通知が来なければ悲しいし、通知が来たら来たで「○○さんと××さんから感想が来てる!リプしなきゃ!」と焦ったりで、常に心が落ち着かなかったですね。
なんとも厄介な通知ですが、壁打ちになってからは「ごく稀に来る」程度となり、かなり心が穏やかになりました。
交流している時の通知の多さに慣れていると、壁打ちになってほぼ通知が来なくなるのは最初は少し寂しさがあるかもしれません。
しかし、すぐに慣れます。通知のない生活に慣れるとむしろこちらの方が快適です。
基本的に通知が来ないので、ごく稀に「いいねされました」の通知が来たときにはとても嬉しくなります。
今まで数字としてしか見れていなかった通りすがりの閲覧者の存在をすごくありがたく思えるようになりました。
交流していた相互さんからの反応は?
1番最初に「忙しくなるので○月ごろまで低浮上になります」と宣言した時は交流していた何名かの方から「待っています」といった類のリプをもらいました。
それから徐々に浮上頻度を落として、ある日お別れの挨拶もなしにパタっと更新を止めましたが、相互さんからは特に何の反応もありませんでした。
もともと低浮上気味だったので、おそらくみんな「プライベートが忙しいか、ジャンルから離れたんだろうな」と察しているんだと思います。
あとみんな基本的に自分の人生で忙しいので、更新が止まったTwitterアカウントには興味がないのでしょう。ネット上の匿名のつながりなんてそんなものです。
とはいえ、仲が良かった相互さんがどうしているのかは時々気になってしまって、ROM用の鍵垢から元相互さんのアカウントを見に行ってしまうことはあります。覗くだけで、交流はしません。
元相互さんがTwitterの更新をやめたら完全につながりが切れて寂しく感じてしまうかもしれませんが、その時はその時です。自分も交流用アカウントでの更新をやめているので、何も言うことはできません。
時間が経つにつれて仲が良かった人と疎遠になるのはリアルでもあることなので、そんなに珍しいことではないです。
交流を続けていたらネガティブな気持ちが膨張していつか誰かとトラブってしまう可能性もあったかもしれないので、むしろ相互さんといい関係のうちに離れられて良かったのではないかと思います。
おわりに
私が一日に使える時間は24時間しかありません。
毎日仕事をして、絵を描いて、交流もするなんて、そもそも自分には無理だったのです。
Twitter交流をやめて気がつきましたが、Twitterは交流させて承認欲求を煽り、本来自分がやりたいことを見失わせるツールだと思います。Twitterを見れば見るほど、自分の時間が失われていきます。
また、Twitterの交流をやめてから二次創作より商業作品を多く読むようになりましたが、TLに流れてくる大して興味のない二次創作よりも世の中には読むべき商業作品がたくさんあることに気づけました。
そもそも二次創作は商業作品を使った遊びに過ぎませんし(素晴らしい二次創作が存在するのは否定しません)、Twitterは自分が見たいかどうかに関わらず二次創作が大量にTLに流れてくるのがしんどかったなと思います。
今はROM用のTwitterアカウントかpixivで自分が「こんな作品が見たいな」と思ったタイミングで検索をかけて、本当に気に入った絵師さんだけフォローしています(もちろん交流はしません)
創作は壁打ち用アカウントに投稿、閲覧はROM用鍵垢で自分のタイミングで見るという今のスタイルを手に入れてから本当に心が穏やかになりましたし、純粋に自分が描きたいと思ったものだけを描くことができています。
Twitterでの交流にしんどさを感じている創作者さんは、スパッとTwitterをやめてしまうか、ゆっくりでいいのでTwitterの浮上頻度を減らしてみてください。
もちろん交流が楽しくてしょうがないという方はそのままで全く問題ないのですが、この記事をここまで読まれている方はおそらくそうではないでしょう。
ネット上での交流に苦しんでいる創作者の方々が、他者の縛りから解放されて自分のペースで思うままに創作ができるようになることを願っています。
それでは。
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