こんにちは。ペペ子です。
2019年7月に、「ルレ・エ・シャトー」とその加盟旅館のひとつである「修善寺・あさば」について記事を書きました。
その時の記事はこちら▼
あれから4か月。
あさばでの感動を忘れられず、紅葉の季節にふたたび彼氏を連れてルレ・エ・シャトー加盟店を訪れてしまいました。
今回訪れたのは、長野県の「扉温泉・明神館」。
本記事では、明神館の魅力をたっぷりレポートします。
宿の雰囲気
明神館の最寄り駅は松本駅で、駅から車で30~40分ほどかかります。
15:15と16:30に松本駅から無料の送迎バスが出ているので、電車やバスで来る方も心配ご無用です。
送迎バスの車窓から撮影した景色。場所はあがたの森公園と言って、漫画『orange』に登場する青春スポットです。
余談ですが、筆者は『orange』の大ファンです。そのため、聖地の松本に来ることができて大歓喜でした。
明神館に到着。すぐそばには川が流れており、清流の音に心が癒されます。
周りは森林と川しかありません。大自然に囲まれる贅沢。
待合室。重厚感のあるソファに暖炉という、THE・大正ロマンな空間でした。
洋風の制服に身を包んだスタッフさんにお部屋まで案内していただきます。
あさばの時と同じく一番安いお部屋です。
なんて素敵な和洋室!!!
窓から見える紅葉が最高!!!
感動していると、スタッフさんがお茶を入れてくれました。
包装から伝わるお菓子の高級感。中身はしっとりおいしい最中でした。
リビングである洋室には、おしゃれな暖炉が。
この暖炉、ただのインテリアじゃないです。
本物の、暖炉です。
インスタはやっていませんが、これは「映える」と思いました。
暖炉で部屋があったまったころ、ソファーに腰を掛けて読書をしました。
あまりに贅沢な空間に、今ここで死んでもいいと思いました。
温泉に入ったのち、館内を物色(温泉については後述します)。
1Fの受付の奥に、大人の雰囲気がただようサロンがありました。
サロン名の「1050」は、明神館が建つ土地の標高を表しているそうです。
19時までフリードリンクで、19時以降はバーになるそうです。
Macが置いてあり、ちょっとした調べものも可能です。
かっこいい書斎もありましたが、書斎の前でご夫婦がくつろいでいらっしゃったので写真撮影は遠慮しました。
温泉
その昔、神さまたちが湯治に訪れる場所だったとも言われる扉温泉。
そんな扉温泉に佇む明神館では、大浴場・立ち湯・寝湯の三種類が共用の温泉として用意されています。
※客室露天があるお部屋もあるのですが、私たちが泊まった一番安いお部屋にはついていなかったので、共用の温泉のみレポートします。
大浴場と立ち湯と寝湯はそれぞれ別の場所にあり、すべて入るには館内で湯めぐりをすることになります。
とりあえず向かったのは大浴場。
これは「あさば」でもそうだったのですが、浴場にたくさんのバスタオル・フェイスタオルが用意されています。
- 部屋からタオルを持っていく必要がない
- 入るたびに新しいタオルを使うことが可能
という、地味に嬉しいサービスです。
ちなみに私は「毎回新しいのを使うのはちょっともったいない」と思うたちなので、2回ぐらいは使いまわします(笑)
浴場は普通に人がいたので、公式HPの写真を引用します。
私が宿泊した11月上旬は「林檎風呂」となっており、20~30個ほどの信州産のりんごが、フラワーバスのごとく贅沢に浮かべられていました。
湯加減は暑すぎずぬるすぎずなちょうどいい温度で、ゆっくり浸かれました。
続いて「立ち湯」と「寝湯」にもお邪魔しました。
結論から申し上げますと、立ち湯が一番よかったです。
紅葉の季節に行ったので、温泉に浸かりながら紅葉のパノラマを鑑賞するという、最高の贅沢を味わえました。
(イメージ図)
一方の寝湯は「ちょっと老朽化したプール」みたいな見た目で、少し残念でした。
しかし立ち湯が本当に素晴らしかったので、総合的には満足でした。
食事
今回の宿泊で、温泉と同じくらい楽しみにしていたのがお食事です。
というのも、明神館は老舗の温泉旅館でありながら、本格的なフレンチが楽しめる珍しい旅館なのです。
ちなみにフレンチだけではなく和食のレストランもあり、好きなほうを選ぶことができます。
和食もおいしそうだったのですが、物珍しさから今回はフレンチを選びました。
今回いただいた夕食と朝食を、それぞれ紹介していきます。
夕食
食事は館内のレストランでいただきます。
テーブル中央にある二つの白くて丸いモノはなんだろうと思っていたところ、スタッフさんがお湯を注ぎだし・・・
おしぼりになりました!
料理が運ばれてくる前からこんなエンターテイメントが用意されているなんて、驚きです。
飲み物のオーダーを聞かれ、ノンアル派の私たちは「ナイアガラ」という信州ぶどうのジュースを注文しました。
ワイン気分で乾杯。
そうこうしているうちに、料理が運ばれてきました。
アミューズの「モンブラン」と「パンケーキ」。
スイーツのような見た目と名前ですが、スイーツではございません。
「モンブラン」は、鴨とフォアグラの濃厚なムースが、さっくりとしたタルトに載せられていました。
「パンケーキ」は、じゃがいもが練りこまれたパンケーキの上に、サーモンが正座していました。
アミューズの完成度の高さから、「これはこの後の料理も期待できる」と頷きました。
次に運ばれてきたのは、前菜の「ぶりと大根」。
・・・なんかすごくおしゃれ!
「ぶりと大根」ていうから、てっきり日本の家庭的な煮物を想像していました!
でもよく考えたらフレンチですもんね。日本的な煮物のわけないです。
ぶりが肉厚で、身が引き締まっていて、大変美味でした。
前菜の次はスープが出てきました。
きのこのスープです。
カプチーノ仕立てのため、表面がフツフツしております。
きのこのうまみが凝縮されたとろとろのスープに、きのこ嫌いの彼氏も「これはおいしい」と感動していました。
お次は魚料理。
あいなめのフリットです。
外はさくさく、中はふわふわでした。
フリットの下の黒い料理は「黒米」という古代米で、楊貴妃も愛した栄養価の高いお米だそうです。
いよいよメインのお肉です。
・・・お肉が見えない!!!
きのこばっかりですね。お肉をメインに映した写真がフォルダになかった・・・(´;ω;`)
お肉を前にはやる気持ちを抑えられず、上の写真を撮ったあとすぐに食べてしまったのでした(笑)
仔牛のステーキだったのですが、とっても柔らかくて幸せなお味でした。
名前は忘れてしまいましたが、上に載せられている緑の葉っぱがぴりっとわさび風味で、お肉によく合いました。
食への課金を厭わない彼氏は、+2500円でお肉料理をグレードアップしていました。
こっちはちゃんとお肉がどーん!!!
信州産黒毛和牛のステーキです。
信州和牛は厚切りで食べ応えがありましたが、個人的には通常メニューの仔牛のステーキのほうが脂が少なめで好きでした。
メインを堪能したあとは、別腹のデザートです。
サヴァラン・洋梨・ミルクアイスのコラボ。
サヴァランとは、洋酒漬けのケーキです。
デザートを別腹に入れたところで、「あ~おいしかった~」と席を立ちあがってしまいそうですが、コースはまだ終わりません。
こちらはお品書き。サヴァランの下に「ミニャルディーズ」と記載されています。
ミニャルディーズって何ぞ・・・?
と思っていたら、こんな小箱が運ばれてきました。
「・・・」
「・・・・・・」
「スイーツの宝石箱や・・・!!!」
かわいすぎて絶句してしまいました。
「ミニャルディーズ」(mignardises)とは、フランス語で「可愛さ」とか「上品さ」という意味で、フランス料理の中では「食後の焼き菓子」を指すそうです。
緑のお菓子はマスカットのマカロン、赤いお菓子は林檎のムース、茶色のお菓子はフロランタンです。
林檎のムースは見た目も林檎そのもので、乙女心にぎゅーんと来ました。
かわいくておいしいお菓子を紅茶と一緒にいただく時間はとても至福でした。
レストランでの夕食は以上です。
が、なんと明神館では部屋に夜食を用意してくれました。
「本日の良き日をむすびます」というメッセージがお洒落すぎます。
おむすびと一緒に、信州産ぶどうジュースとジンジャーエールをサービスでいただきました。
おいしいものをお腹いっぱい食べられて、幸せなまま眠りにつきました。
朝食
朝食も夕食と同じレストランでいただきます。
朝は窓の外の自然を見ることができてとても爽やか。
ブランケットにくるまりながら大自然を眺めていると、色とりどりのジュースが運ばれてきました。
色合いが可愛すぎます。白はヨーグルトドリンク、黄色はりんごジュース、オレンジはキャロットジュースです。
どれも甘すぎずすっきりとした味わいでおいしかったです。
ごくごく飲んでしまいました(笑)
冷たいジュースのあとにはあたたかいスープ。
寒い時期にあたたかい部屋でいただくスープは至福です。
朝のメインはこちら。
ローストポーク、サラダ、スモークベーコン、信州サーモン、エッグベネディクトのプレート。
なかなかのボリュームです。
エッグベネディクトが好きなので、テンションあがりました。
焼きたてパンもついてきます。ブルーベリージャムを塗って食べました。
メインプレートとパンを食してお腹いっぱいになったところで、デザートのヨーグルトをいただきます。
さすが長野、ヨーグルトに載せられているりんごジャムがとてもおいしかったです。
まとめ
日本に11館しかないルレ・エ・シャトー加盟店、「明神館」に泊まった話でした。
修善寺・あさばに続くルレ・エ・シャトー体験でしたが、明神館は大正ロマンな雰囲気と芸術的なフレンチ、大自然を眺められる温泉がすばらしかったです。
今回使ったお金は1人36000円。
これだけ上質な体験をしたのに、あさばより1万円ほど安かったので「コスパいい」と思ってしまいました。
決して安い値段でないことは承知です。
しかし、払ったお金以上の価値を感じることができたら、そのサービスは「コスパがいい」のです。
とはいえ、修善寺・あさばに泊まった日から半年足らずでまたルレ・エ・シャトーに泊まってしまったので、「今年お金使いすぎでは・・・?」という不安は若干あります。
それでも「やりたいことはできるうちに」が私の人生のモットーなので、後悔はしていません。
冬は節約します。。
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◇おまけ◇
チェックアウト後に訪れた上高地。
完璧すぎる自然美に、とんでもなく癒されました。
それでは。
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