こんにちは。ペペ子(@pepeko_segirl)です。
SIerでSEをしています。
2022年4月で社会人6年目になりましたが、初めて仕事でメンタルの限界に達し、1か月ほど仕事をお休みすることになりました。
IT業界にいると、メンタルをやられて退場する人を見かけることはよくあります。
そして自分もいつかそうなってしまうのではという一抹の危機感は常にあったのですが、まさかこんなに早くその時が訪れるとは思っていませんでした。
今回は同じようにメンタル不調を抱えている方の参考になればと思い、
- メンタルをやられた経緯
- 上司にプロジェクト退場を志願したタイミング
- 上司との面談で話したこと
- 休職をした感想
をお伝えします。
結論、勇気を出して上司にメンタルの限界を伝えてよかったと思っています。
メンタルが刺されて血が流れている状態ならば、早めに止血をすることが大事です。対応が遅いと多失血で回復に時間がかかってしまいますからね。
メンタルをやられた経緯
はじまりは、社内公募による異動でした。
異動前に参画していた案件はいわゆる炎上プロジェクトであり、深夜にもメールやチャットが飛び交う地獄で1年ほど心を無にして働いていました。
この炎上案件に参画してすぐに「ずっとこの環境にいたら壊れる」と察知し、社内公募で希望の部署に応募。
書類選考・面接に合格し、異動が決まりました。
公募に合格したときは「面白そうな案件で新しい仕事ができるぞ~」とうきうきしていたのですが、実際に異動してみると、公募の案内に記載されていた内容とはまったく異なる仕事にアサインされました。
さらに、
- 仕事に求められる知識や経験が、明らかに自分のそれとミスマッチ
- 40~50代のメンバー3人をまとめるリーダー役をやらされる
という、自分的にはかなりのチャレンジを強いられました。
異動してはじめてアサインされた仕事なので、慣れないながらも成果を出そうと試行錯誤しましたが、なかなかクライアントが期待するような成果が出せませんでした。
アサインされて1か月ぐらい経ったころから「この仕事はもっと経験豊富な上役の人でないと務まらないのでは?」と感じ始めて、上司(違うプロジェクトを担当しており、ときどき面談をする程度の距離感)にちょくちょくアラートを上げていました。
クライアントからも同じようなことを言われていたようで、4か月目にはマネージャークラスの方が入ってくれました。
てっきり私はその方がリーダーの役回りを引き継いでくれると思っていたのですが、その方は私のチーム以外にも複数のチームの面倒を見る立場となり、私のチームのリーダーはそのまま私が担当することが分かりました。
そのマネージャークラスの方は、「責任はマネージャー層が取るからやりたいようにやっていいよ」と言ってくださったのですが、そもそも畑違いの仕事で「こうやりたい」なんてビジョンはないです。というか、それまでいろいろ考えてみたけどクライアントに刺さらず、途方にくれているフェーズに来ていました。
先が見えなくなっている私の代わりにチームを引っ張ってくれることを期待していた人から「リーダーを継続してほしい」と言われて、地獄に突き落とされた気分でした。
クライアントからのプレッシャーもどんどん強くなる状況でこれ以上今の職務を続けるのは無理だと思いました。
その日の深夜、これまで知らず知らずのうちに溜まっていたものが涙として一気に溢れ、先の仕事のことがまったく考えられなくなりました。
翌日の朝もその状況は変わらなかったので、始業時間の前に上司に「メンタルが限界です。今日は休みます。今後の勤務について相談させてください」と連絡しました。
上司はすぐに了解の連絡をくれました。
上司との面談で話したこと
上司との面談では、以下のような言葉をいただきました。
- 早めにアラートをあげてくれてありがとう
- 今の案件があまり合っていないと気づいていながら、アサインチェンジの対応が後回しになってしまって申し訳ない
- 今後は別の案件にアサインする方向で調整する
特に責められる事もなく、アサインチェンジの意向を示してもらえたので、ホッとしました。
そして今後の選択として
①既存の案件の引き継ぎ対応後、別の案件に入る
②一旦休む
の2択を提示されました。
メンタルが限界を迎えて少し休みたいと思っていた私は②を選び、溜まっていた有休を使って1ヶ月ほどお休みしました。
ただの有休休暇の扱いなので、特に鬱病などの診断書は提出しませんでした。
メンタルクリニックに行けばおそらくうつ病か適応障害の診断書をもらえたと思います。
しかし、私は
「まずは有休を使って1ヶ月休んでみて、メンタルが元に戻らなければ診断書を使って休職を延長しよう」
と考えたため、メンタルクリニックには掛かりませんでした。
休職期間中の過ごし方
続いて、1ヶ月の休職期間中にやったことを紹介します。
①気が済むまで寝る
最初の3日間ぐらいは「起きたい」と感じるまでひたすら寝て、ネガティブな気持ちを忘れることに専念しました。
②ブライダルフェアに行きまくる
3日ぐらい寝まくると、そろそろ活動したくなってきました。
うつ病になると外出するハードルが高くなると聞いていましたが、私の場合は3日程度で外出する気分になれたため、比較的軽傷たったのだと思います。
やはり、初期症状の段階ですぐに対処することが大事だと実感しました。
実は休職する少し前に同棲中の彼氏からプロポーズを受けており、いい機会なので休職中に気になる結婚式場のブライダルフェアに行きまくりました。
ブライダルフェアは休日より平日の方が空いており、一週間で7件ぐらい回ることが出来ました。
ハナユメによると、先輩花嫁の式場見学の平均件数は2.8件だそうです。私はその倍以上の件数の式場を回ることができ、納得の式場選びが出来ました。
③離島に行く
仕事でメンタルをやられて休職した人は海の綺麗な離島でリフレッシュをするイメージがあったため、私もやってみようと思って一人で宮古島に行ってきました。
宮古島を選んだ理由は、友達に激推しされたからです。
旅行の一週間前に航空券とホテルを取ったのですが、宮古島は東京(羽田)からジェットスターが就航しており、航空券が往復2万円以下で購入できて感動しました。
LCCの拡大により、海外もちょっと遠い国内もどんどん気軽に行けるようになっている気がします。
宮古島では特に予定を決めず、気の赴くままにサイクリングや街歩きツアーを楽しんだり、ホテルのベッドでゴロゴロしながら無料公開中だったゴールデンカムイを読んだりしました。
宮古ブルーと呼ばれる宮古島の海は、とても綺麗でした。
今回は成田空港からジェットスターを使ってみやこ下地島空港に降り立ったのですが、下地島空港が旅客ターミナルとして開業したのは2019年と最近のようで、かなり綺麗でした。
↑これが空港なんです。まるでリゾートホテルみたいですよね。
空港に着いた瞬間からリゾート気分を味わえました。
これはおまけですが、まち歩きツアーで貝殻を使った創作が趣味の方のお家に訪問しました。
写真だとちょっと伝わりづらいのですが、サグラダファミリアやグエル公園といったガウディの作品を彷彿とさせる、印象深い造形のシーサーでした。
いつかガウディ作品を観るために、スペインも行ってみたいです。
④友達や気の合う先輩とご飯に行く
学生時代からの友達や、前にいた部署でお世話になった気の合う会社の先輩とご飯に行きました。
学生時代の友達とは仕事のことを忘れてくだらないことをグダグダと話し、いい気分転換になりました。
また、気の合う会社の先輩は休職経験者であり、私の気持ちを分かってくれました。「無理せずゆるく働こうね」と言われて、復帰後はゆっくり頑張ろうという気持ちになりました。
⑤漫画・本を読む
普段忙しく仕事をしているとなかなかゆっくり漫画や本を読む時間が取れないですが、休職中はまとまった時間がたっぷりありました。
そこで、都内のブックカフェに篭って本を読んだり、その時無料公開されていた漫画『ゴールデンカムイ』を読んだりしました。
ゴールデンカムイにはどハマりして、その後展示会に行ったりアニメも見たりしました。
自分の中で、深く楽しめる作品がひとつ増えたのが嬉しかったです。
休職をした感想
休職を経験して、素直に「休んでよかったな」と思っています。
普通に会社員をしていたら1ヶ月の休みが取れることはなかなかないです。
仕事から距離を置いて、自分がしたいと思ったことだけをする時間がたっぷり取れたのはよかったです。
また、復帰後は負担の少ない仕事にアサインしてもらい、自分のキャパに合った仕事をすることが出来ています。
上司もかなり気を遣ってくれており、しばらくハードな仕事は振られなさそうです。
今回の休職で合わない仕事を続けると心が死ぬことが分かったので、今後は合わないと思った案件にアサインされたらすぐに上司にエスカレしようと決めました。
もはや昇進とかどうでもよくて、自分に合った仕事ができればいいという心持ちです。
一回休職を経験することで仕事を休むことに対するハードルが格段に下がったので、これからはもっと自分の心の声に素直に生きていこうと思います。
それでは。
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