こんにちは。ペペ子(@pepeko_segirl)です。
2018年4月、社会人になって1年が経ちました。
自由で人間らしい日々を送ることができた大学生活に別れを告げ、IT企業に新卒の新入社員として社会に足を踏み入れたのは一年前。
もともとブラック労働大国ニッポンで正社員として働くことにポジティブなイメージを抱いてはいませんでしたし、配属後は鬱の症状が出たりもしました。
その時期は毎日のように会社に行きたくないと思い、ひたすらネットで”新入社員 会社 辞めたい””一年以内 転職”なんてワードで検索かけていました。
でも、一年経った今は、会社に居ることがそこまで苦痛ではなくなりました。
二年目になるにあたり、一年通して経験したことや、その中で感じたことを振り返って記録に残したいと思いました。
本記事では、時系列に沿って楽しかったことやつらかったこと、モチベーションの上り下がりなどを伝えていきます。
自分の備忘録として書いている部分はありますが、同時に会社つらいな、辞めたいなと思っている新入社員の方の参考になるように、つらかった時期の乗り越え方なんかも書きますので、読んでいただけると幸いです。
1.【4月~5月】配属前研修、気分は高校生
入社後2か月は研修で、30人ぐらいの同期と座学でした。
ビジネスマナーやシステム開発についてのお勉強をして、定時で帰宅する日々。
同期は同じ会社で採用されているだけあって、気の合う人が大半だったので、高校生活みたいで楽しかったです。
この時期は特につらいことはなかったですね。
受け身で講義を聞いて定時で帰り同期と遊ぶ。一日の生活がほんまに高校生のそれと大差なかったです。
GWを超えると同期内でカップルもちらほら誕生し、青春感すらありました。
今思うと、社会人になって最初で最後の大型の夏休みだったかもしれません。
2.【6月~7月】配属後、早くも仕事辞めたくなる
6月になると、青春の日々(研修)が終わりを告げました。
いよいよ配属です。
配属自体はほぼ希望通りだったため、不満はありませんでした。
しかし、どうにもストレスが溜まる毎日。
原因は対人関係と、仕事の出来なさによるものでした。
まず対人関係について。
ペペ子が配属になったチームには、一回りあるいは二回りも離れた年上の男性しかいませんでした。
その空間に、新入社員のペペ子(女)が投入されました。
思えば大学時代までは年の離れた大人と話すことはあれど、基本的に日常で関わっていたのは同年代の友達。
いきなり30代~40代の男性のコミュニティに放り込まれて、何を話せばいいのか、どれくらいの距離感で接すればいいのかさっぱり分かりませんでした。
あとは、単純に”話していて楽しくない”ことが苦痛でした。
大学時代までは、自分が楽しいと思える人たちが集うコミュニティを自分で選べました。
ぺぺ子はコミュニティの活動よりも、そこにいる人たちの雰囲気が自分に合うかどうかを重視するタイプの人間です。
そのため中高生時代の部活も、大学時代のサークルも、そこにいる人たちと話していて楽しいかどうかで判断していました。
しかし職場ではそうはいきません。
社員数10人以下のベンチャー企業であれば、内定受託前に社員の方々の雰囲気を見ることは可能かもしれません。
しかしペペ子が入社したのは社員数1000人を超える、いわゆる大企業でした。
配属される部署やそこにいる人たちの雰囲気は、配属されてみるまで分かりません。
ぺぺ子の配属先の人たちは優しい方々でした。
ですが、先にも挙げたように
・ぺぺ子と年が一回りも二回りも違う
・趣味嗜好が合わない
などの理由で、話していて全く楽しくなかったです。
職場の人は友達ではないということは分かっております。
優しい人たちというだけで恵まれていることも分かっております。
ただ、当時のぺぺ子は
“週5日、話の合わない人たちに囲まれて気を遣いながら過ごす”
という未経験の苦痛に、精神が削られました。
そんな状態の中、職場で本音を話せる人はおらず、日に日にストレスを抱えていきました。
たまに同期と会ったときにそれぞれの境遇やつらさを分かちあうことでストレス解消していました。
また、この時期は対人関係以外にも”仕事が分からない”というつらさがありました。
具体的には以下のような苦労がありました。
・たくさん専門用語が理解できず、会議についていけない
・システムの設計書の書き方が分からない
・仕事の段取りの立て方が分からない
これらの苦痛は仕事をしていく中で徐々に解消されていきましたが、当時はゴールの見えない海原で地図もなく泳がされている気分でした。
モチベーションは低く、通勤電車で毎日のように”会社 辞めたい””1年以内 転職”といったワードで検索をかけていました。
新卒だけど会社を辞めたい人たちのSNSや掲示板を見て、
”つらいのは自分だけじゃないんだな”
と思い、なんとか毎日出社していました。
この時期の乗り越え方として、ペペ子は以下のようなこともしていました
・あと1か月だけ頑張ってみて、どうしても無理だったら辞めてもOKというルールを自分に課す
・欲しいものはとりあえず買う(貯金という概念はなかった)
・毎日銭湯に行く
・会社の同期や学生時代の友人と飲みに行く
自分を甘やかしたり、同期や友達と励ましあうことで、なんとか社会人を続けていられました。
3.【8月~10月】任される仕事が増え、鬱症状が出る
配属されたての頃はちょこちょことした作業を担当しておりましたが、8月を過ぎるとまとまりのある仕事を任されるようになりました。
具体的には小規模なシステムを作る仕事で、必要となるタスクの洗い出しとスケジュール引きに始まり、設計~テストまでを一人で進めることが求められました。
システム開発の仕事に慣れてしまえば、これらの作業はなんてことのないルーティンとなります。
ですが当時はすべてが初めてだったため、適宜先輩にアドバイスをいただきながら、手探りでもがいていました。
しかし。
もがいている最中に、「これも任せたいと思っている」と、その時担当していた仕事と同じぐらい重い仕事が割り振られました。
正直キャパオーバーだと思いましたが、「無理です」なんて言える性格でもなかったので、とりあえず引き受けることにしました。
モチベーションが下がりっぱなしのまま、二つの大きな仕事に不器用なりに向き合いました。
しかしどちらの仕事もゴールに到達するがイメージできず、本当に私はこれらの仕事を完遂できるのだろうかと思っていました。
そんな状況の中で仕事をしていたら、身体がSOSを出し始めました。
9月か10月頃のことでした。
仕事をしていると、悲しくないのに突然涙が出るという現象が起きたのです。
びっくりして、トイレに駆け込みました。
10分も経てばおさまって、なんだったんだろうと思いながら自席に戻りました。
この現象は1度で終わりではなく、この日を境に週に2,3度おこるようになりました。
ネットで調べると、悲しくないのに日常生活で涙が出るのは”鬱の初期症状”とのことでした。
放っておくと鬱が悪化して日常生活に支障をきたしてしまうということだったので、”突然の涙”があんまり続くようであれば、本気で会社を辞めようと思いました。
そんな中、自分なりに一生懸命に取り組んでいた仕事に対して、”このペースじゃ遅い”と言われました。
その時、身体が熱くなるのが分かりました。
”あ、これは来る”と思いトイレに駆け込みました。
案の定、涙が出ました。
ただし、今までとは違って唐突に来る涙ではなく、きっかけがあって出てきた涙でした。
この状態で今以上のスピードと生産性を求められたら、確実に自分が壊れるなと思いました。
医学には詳しくないですが、涙は精神的なキャパオーバー状態が身体反応として現れたものなんだと思いました。
※鬱症状とその対策については、少し勉強をしたうえで別途記事化できたらと思ってます。
このまま仕事を続けることのリスクははっきりと分かっていたので、上司との面談の際に以下のことを伝えました。
・突然涙が出てくること
・今の仕事量はキャパオーバーであること
面談中は泣くまいとかなり堪えていたのですが、話しているうちに涙が出てきてしまいました。
私の言葉を聞いた上司からの返答はこうでした。
・気づかなくて申し訳ない。新人を潰す気はないので、仕事量は減らすようにする。
・正直に言ってくれてよかった。ありがとう。
キャパオーバーである・仕事中に泣いてしまうなんてことを上司に話すのは、すごくすごく勇気がいりました。
でも上司に自分の状況を理解してもらえて、結果的に伝えてよかったと思いました(優しい上司に恵まれました)。
この面談を境に、ちょうどいい量の仕事をできるようになり、仕事中に涙が流れることはなくなりました。
4.【11月~3月】仕事をやり遂げることで、自身がつく
11月以降になると、鬱期とは一転。
適切な仕事量で健康的に働くことができたためか、仕事が順調に進み始めました。
時を同じくして、年の近い女性が職場の仲間として加わりました。
これまで年の離れた男性方に囲まれていたため、同志が来た!と嬉しくなりました。
その女性と仲良くなり、職場に行くのが少し楽しくなり始めました。
この時期になると、年の離れた男性方との距離感もつかめてきて、職場の人たちともうまいこと仲良くなってきました。
というか、もともとみんないい人たちだったので、配属されたての頃は私が勝手に壁を作っていたんだなと思います。
そろそろ素を出しても大丈夫だろうと思い、職場の人たちに対して素の自分で振る舞うようになりました。
こうして仕事も人間関係も順調にいき始めたため、段々会社に行くことが苦ではなくなってきました。
1月には、8月ごろから一人で担当していたシステムを完成させることができ、自分にとって大きな成功体験を得ることができました。
この成功体験によって、未経験の仕事への恐怖心がだいぶ薄れました。
そんなこんなで、一年目の社会人生活をなんとか終えることができました。
5.【まとめ】新入社員の仕事は、毎日出社すること
新入社員としての一年間を振り返ってみて、思ったことがあります。
それは、”新入社員の仕事は、毎日会社に行くこと”であるということです。
これは、新人は仕事ができなくて当たり前、毎日出社するだけで十分だという考えです。
周りの環境も1日の流れも大学時代とは大きく異なり、自分の価値観ではなく組織の価値観で動かなくてはならないのが会社員です。
ついこの間まで自由な大学生だった新入社員が、会社員としての生活に適応するまでにはそれなりの時間と体力・精神力を消費します。
私は一年かけて、ようやく適応し始めました。
会社に適応なんかしたくない、自分の道を切り開いてやるぜ!っていう人もいると思います。そういう人は起業するなりフリーランスになるなりすればよいと思います。
でも実際は、
”会社員はつらいけど、起業する気はないし、フリーランスでやっていくスキルもない。だから辞められない”
と考えている新入社員が多いのではないかと思います。
私だ、俺だと思ったそこのあなた。
あなたは毎日ちゃんと出社しているだけで、合格です。
とりあえず毎日会社に行っておけば、いつか会社における身の置き方や仕事のこなし方が見えてきます。人によって時間はかかるかもしれませんが、必ず見えてきます。
そうして仕事における何かしらのスキルが身に付き、自分に自信が持てるようになれば、多少は仕事が楽しくなるはずです。
ただ、明らかに精神をおかしくしていると感じた場合は、対応が必要です。
まずは上司に相談しましょう。それでも状況が改善しない場合は、会社を辞めることを視野に入れてもいいと思います。
新入社員が成功体験を持たない状態で精神的に追い込まれてしまうと、自信をなくしてしまい、立ち直るのに時間がかかると思います。
会社のための人生じゃないです。どうか自分の心身を第一に考えてください。
以上、新入社員としての一年間の振り返りでした。
この記事で言いたかったこと:新入社員は、毎日出社しているだけでえらい!
これから社会で活躍される新人さんたちの参考になれば幸いです。
それでは。
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