こんにちは。ペペ子(@pepeko_segirl)です。
2022年1月、急遽年始の休みが1週間ほど取れたので、北海道に一人旅に行きました。
急な休みができて北海道ひとり旅中。
ずっと気になっていた美深町の素敵なゲストハウスにお泊りしました。
新千歳⇄美深の移動手段は特急と高速バスがあります。行きは高速バス、帰りは特急を予約していたのですが、雪の影響で行き特急・帰り高速バスに急変更。
冬の北海道は思い通りに行きません😂 pic.twitter.com/QOmu4mbnup
— ぺぺ子 (@pepeko_segirl) January 6, 2022
今回の旅のメインであった『青い星通信社』というゲストハウスが大変素敵なお宿でしたので、宿泊レポをお届けします。
青い星通信社とは?
青い星通信社は、北海道の美深町にあるゲストルーム3室の小さなゲストハウスです。
美深町は北海道の道北エリアにある町で、旭川と稚内の中間ぐらいに位置します。そして、村上春樹『羊をめぐる冒険』に登場する町のモデルとも言われています。
私が青い星通信社を知ったのも、『羊をめぐる冒険』がきっかけでした。
私は旅行先が舞台の小説を読むのが好きです。美深旅行の4か月前にも北海道を訪れており、そのときに読んだ小説が『羊をめぐる冒険』でした。
『羊をめぐる冒険』で主人公は消えた友人を追って十二滝町という町を訪れるのですが、「十二滝町って実在する町なのかな?」と思ってググってみたところ、「美深町がモデルと言われている」という記事にたどり着きました。
この時の検索結果に青い星通信社のゲストハウスのHPが引っ掛かり、HPを見て「美深町にこんなに素敵なゲストハウスがあるんだ!いつか泊まってみたいな~」と思ったのでした。
そして2022年1月の年始に急遽一週間ほどのお休みが取れたので、『青い星通信社』を目指して、真冬の美深町に遊びに行きました。
館内内装
美深駅からの送迎車を降り、趣あるレンガの建物のドアを開けると、すぐそばに本物の暖炉が。
暖炉のある家っていいですよね。
真冬の北海道旅行で、外はマイナス10度の世界。
10分外にいるだけで身体の芯まで冷えるので、暖炉によって暖まった空気がじんわりと身体に沁みます。
オーナーからウェルカムドリンクの紅茶とチョコレートのお菓子をいただきました。
紅茶の器がとってもおしゃれ。あとで聞いたところによると、こちらは浅草のかっぱ橋で見つけた器なんだそうです。
ちなみに、オーナーのご夫婦は東京出身です。
こちらはラウンジにあるライブラリー。
『羊をめぐる冒険』をはじめとする村上春樹の本はもちろん、他にもたくさんの小説家の本が並びます。小説だけでなく、絵本やコミック、写真集などもあります。
自宅から読みかけの本を持ってきて読書をするのもいいですが、あえて何も持たずに、こちらのライブラリーで本との出会いを楽しむのもお勧めです。
ラウンジの一角には小窓があるワークスペースがあります。
タイミングが良ければ、この窓から宗谷本線の電車が走る姿を見ることができます。
ワークスペースに置かれていたかっこよすぎるペンとノート。
創作意欲を掻き立てられそうな気がしてきますが、特に何も書きませんでした。創作の才能が欲しい人生だった。
ラウンジにはコーヒーマシンとウォーターサーバーが用意されています。
滞在中、何杯でも飲み放題です。
たくさんの本が並ぶライブラリーと飲み放題のコーヒー。
そう、ここは「本とコーヒー」が好きな大人にはたまらないゲストハウスです。
ゲストルーム
ゲストルームは「水脈(みお)」「火影(ほかげ)」「風笛(かざぶえ)」の全3室。料金はすべて同じです。
「水脈」は清々しい白木の質感と木立に臨む窓辺の明るさが印象的なツインタイプ。「火影」は寝室の壁に気鋭の写真家のオリジナルプリントが飾られたダブルタイプ。「風笛」は窓から宗谷本線を行く牧歌的なディーゼル車の姿を見ることができるツインタイプ。
水脈のソファーで読書がしたいなと思い、水脈の部屋を選びました。
大きな窓からは一面の雪景色を楽しめます。
サイドテーブルにコーヒーと本を置いて、ソファーで読書に耽りました。
コーヒーを飲みながら読書するだけなら家でもできることですが、家だと外から聞こえてくる音が結構気になったりします。
青い星通信社は、北海道の広い自然の中にぽつりと立つ一軒家です。
静寂の中でゆっくりと読書を楽しむことができます。
これ、めちゃくちゃ幸福度高いです。
読書につかれたらベッドで休むもよし。
水脈はツインベッドのお部屋なのですが、今回は一人旅なのでひとつのベッドだけ使いました。
とってもふかふかで暖かかったです。
めちゃくちゃかっこいいトイレ。TOTOです。
こちらはシャワー室。バスタブがないのは少し残念ですが、お部屋がオイルヒーターでとってもあったかくなるので、シャワーのみでもあまり気になりませんでした。
シャンプーとボディーソープがMARKS&WEBで、アラサー女子はテンションがあがりました。
お食事
「一人旅は自由きままで楽しいけど、ご飯を一人で食べるのはさみしんだよな~」と思ったことがある方。
青い星通信社ではそんな心配はご無用です。
オーナーさんが料理のサーブをしながら、話し相手にもなってくれます。
私は食事中に東京出身のオーナーが美深町にゲストハウスを建てるまでのストーリーを伺いました。皆さんも遊びに行くときはぜひ色々聞いてみてください。
お食事はラウンジのカウンターでコース料理をいただく形です。
まずは前菜から。
左からトマトを白ワインと蜂蜜でつけたもの、お豆のピクルス、ポテトサラダです。
トマトと蜂蜜は意外な組み合わせでしたが、これがとてもおいしい。
蜂蜜の甘さがトマトの酸っぱさをいい感じに和らげていて、一種のフルーツを食べているような感覚でした。
お豆もおいしかったし、北海道のじゃがいもを使ったポテトサラダは最高でした。
せっかくなので、美深町のブルワリーで作られたクラフトビールをいただきました。
このビールの名前は『Wild Sheep Chase』なのですが、これ、『羊をめぐる冒険』の英語版のタイトルなのです。
(ドヤ顔で語りましたが、オーナーさんからの受け売りです)
おしゃれすぎる。味もフルーティーでとっても飲みやすかったです。
お次はチーズフォンデュ。
チーズはラクレットチーズです。
ラクレットチーズがビールとすごく合うんですよ。もうチーズ食べるためだけに具材おかわりしたかった。
そしてお待ちかねのメインディッシュはデミグラスの煮込みハンバーグ。
もう、写真だけでおいしさが伝わると思います。
食後のデザートはお口直しにぴったりなキウイのパンナコッタが出てきました。
パンナコッタはさっぱりとした甘さでおいしかったです。
オーナーさんと楽しくお話しながら美味しい料理をいただく時間は、大変心地よかったです。
朝食も夕食と同じく、ラウンジのカウンターでいただきます。
朝のメニューはこんな感じです。
かぼちゃのポタージュ、起き抜けの身体に沁みました。かぼちゃ大好きです。
パンの付け合わせとして出されたのは「旅するはちみつ」。
季節によって鹿児島から北海道まで移動して、旅をしながらはちみつを作っているんだそうです。おもしろい~。
アクセス
アクセスの仕方は青い星通信社のHPに記載があるので詳しくはそちらを見ていただくとして、私からは冬に訪れる場合の注意点をお伝えしたいと思います。
冬の北海道は、雪の影響で交通が乱れることが日常茶飯事なため、特急や高速バスを事前に予約したところで乗れないことが多々あります。
私は東京から青い星通信社に行きましたが、飛行機は行きも帰りも新千歳空港を使いました。
行きは新千歳空港から電車で札幌に向かい、札幌から高速バスを使う予定でバスの予約もしていましたが、新千歳から札幌に向かう電車がいきなり雪で40分遅延しました。
予約していた高速バスの時間に間に合わなさそうだったので、急遽札幌から美深まで特急を使うルートに変更しました。
札幌から美深に行ける電車は一日に3本ぐらいしかなく、1本逃すと美深到着がかなり遅れてしまいます。
私が行くときは12:00札幌発の特急を目指していたのですが、新千歳から札幌に到着したときにすでに11:50だったので、特急の切符購入を含む乗り換えはかなり焦りました。
無事に美深駅に着いて、送迎に来てくれたオーナーさんと会えた時はとてもほっとしました。
逆に帰りは美深駅から札幌に向かう特急のチケットを事前に買っていたのですが、乗るはずだった特急が終日運休になりました。
朝食を食べているときにオーナーさんから「バッドニュースなんですが、今日一本も電車が来ていません」と言われたときの焦りといったらもう。
急遽美深から札幌までの高速バス(1日1本)を運営している会社に電話して、なんとか高速バスで札幌まで帰ることができました。
高速バスを待っていたバス停。外気はマイナス20度で、10分ほどしかいなかったはずなのに身体が芯から冷えていくのが分かりました。
到着時刻になってもバスが現れないので、「まさかもう出発しちゃったとかないよね!?」とはらはらしましたが、定刻5分遅れぐらいでちゃんと来てくれました。
ちなみに、高速バスは3列シートで快適でした。
途中休憩で日本最北のSAである砂川SAに寄りましたが、トイレが綺麗で驚きました。
冬の北海道旅行は雪で電車もバスも運行ダイヤが乱れるので、チケットを事前予約するより、当日に電車やバスの運行状況を都度チェックして何で行くべきかを判断する方が良さそうです。
他の季節に比べてちょっと難易度が高いですが、冬の北海道の雪景色は圧巻なので、ぜひ訪れていただきたいです。
最後に
以上、青い星通信社の宿泊レポートでした。
あまりに気に入ってしまったので、オーナーさんとお別れする際に思わず「次はパートナーを連れてきますね!」と言いました。
青い星通信社は、私にとって北海道の別荘のような場所になりそうです。
またいつか羊に導かれたら、美深に遊びに行きます。
fin.
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